開発者ブログ – スパイダーマンのコスチュームを作るにあたって
スパイダーマンは1962年の「Amazing Fantasy #15」にてデビューを果たしましたが、コミックファンの間はもちろん、業界内でも有数のファッションアイコンになるとは誰も想像できなかったでしょう。60年もの歴史を誇るスパイダーマンですが、Marvel’s Avengersでのデビューに相応しいコスチュームを選ぶのは容易ではありませんでした。マーベル・ゲームス社と共に入念なプランニングを行った結果、老若男女問わず、全てのスパイダーマンファンに納得いただけるコスチュームを仕上げることが出来ました。今回はそのコスチュームをいくつかご紹介します。
クラシック スーツ
このスーツを作る上で一番影響となったのはSteve Ditko氏です。往年のデザインだったため、 世界中のファンが愛しているスパイダーマンの姿になるべく近づけようと、慎重に取り組みました。必要最低限の手直しを加えることでより手作り感が増し、AIMを追い払う一匹狼のヒーローにピッタリなコスチュームとして仕上げることが出来ました。
スパイディ特有の大胆な赤・青の配色、そしてウェブのディテールを取り入れましたが、これらの要素は自前の布地で作られたアスレチックウェア風のスーツに見られます。スパイディらしいアクロバティックな動きにも耐えられるデザインとなり、目も細めにしつつガラス部分を大きくすることでユニークな2重レンズ構造となっています。
Marvel’s Avengersのアイコニック・スーツ
地球最強のヒーロー達と共に時間を過ごしたスパイディはその視野も人脈も大幅に拡大しましたが、この体験を具現化したデザインを考案しました。新しく手に入れた資源を活用する一方で、「スパイダーマンらしさ」が保たれたコスチュームとなっています。
「アイコニック」コスチュームの至る所でピーター・パーカーの科学・工学知識が活用されています。スーツの素材は高層ビルをぶら下がりながら渡るヒーローに適したもので、赤い部分は鮫肌に似た素材、青い部分はより丈夫な荒い素材で出来ています。またグローブやブーツはゴム製のゲートルで留められ、最適なパフォーマンスやバランスを保てるよう、スーツ全体は圧縮バンドで覆われています。目の縁部分はJohn Romita Sr.風に太くし、より鋭い目つきとなりました。そしてクモのアイコンのサイズはより大きく角ばったデザインとなり、クモの胴体に触覚フィードバックのパッドが導入されています。
「ビューグルボーイ」スーツ
コミック版のピーターはスパイダーマンの活動により、普通の生活を送れずにいます。そんな忙しいスパイダーマンを体験いただきたく、トレードマークのマスクにセーターベスト、ジーンズを着たコスチュームをご用意しました。フリーランスのカメラマンらしく、ピーターは一眼レフのカメラを背負いながら攻撃をかわしたり、敵にダメージを与えたりします。衣装全体は定番の色合いを踏襲し、それを見た世界中のファンも「スパイダーマンは、いついかなる時も休まない」と一目で分かるようにしています。
シークレット・ウォーのスーツ
限定シリーズ「Secret War」にて、Gabriele Dell’Otto氏が手掛けたデザインです。このデザインはスパイダーマンの歴代コスチュームの中でも特に目立つものとなっています。
本作のコスチュームではオリジナルのアーティストが使用した鮮やかな色合いやグラフィックに戦術性を織り交ぜ、スパイ要素を強化しました。丈夫なラバー素材・金属素材は厳しい環境にもピッタリで、眼差しもDell’Otto氏のデザインと同様に鋭いです。ボディスーツは厚いウェブに覆われ、背中の大きいクモとは対照的に胸元のクモは小さめなものになっています。
悪いヤツらはこのスパイダーマンを見かけたら、一目散に逃げた方が良いでしょう。
「スパイダーアーマー MK-I」スーツ
「Web of Spider-Man #100」にてAlex Saviuk が手掛けたデザインに基づいているこのコスチュームは本作オリジナルの設定も加えています。ゲーム内のMK-Iスーツですが、ピーターはまだ駆け出しのヒーローということもあって後期のアーマーと比べて、より「製造者フレンドリー」なデザインとなっています。このコスチュームはピーターが高校時代の作業場で見つけそうな部品・素材で製造したもの…という設定になっています。
ピーターが専用で作った「ハードウェビング」のプレートが密着型のボディスーツに取り付けられ、柔軟性は保たれたまま防御力が大幅に強化されています。ヘルメットはオートバイ風に仕上げられ、クロムメッキのレンズは周りの光沢素材と上手くブレンドしています。
「スパイダーアーマー MK-III」スーツ
Marvel’s Avengersのピーターは人間として成長すると同時に、アーマー作りの腕にも磨きが掛かるようになります。MK-III スーツ(別名「世界の果て」スーツ)は、まさにこの成長を具現化したものです。オリジナルデザインは「Amazing Spider-Man #682」にてStefano Caselli 氏が手掛けましたが、このバリアブルスーツは他のコスチュームよりも重量感があり、そのおかげでコスチュームのラインアップもよりバラエティ豊かになりました。
胸にある大きいクモのデザインをそのままに、人体型のフォルムにバックパックのポッドを加えました。上腕にあるセラミック製のプレートで軽量のままシルエットの肩幅が大きくなり、手首のエミッターを内蔵している前腕のアーマーとのコントラストが際立ちます。アンダースーツはミリタリー調で膝や足に追加装甲が組み込まれています。ヘルメットは元デザインの角を保持し、歴代のスパイダーマンの中でも特に攻撃的な見た目を持つコスチュームとなりました。
「ノワール」スーツ
Carmine Di Giandomenico氏が「Spider-Man: Noir #1」で手掛けたダークなデザインはファンの間でも人気のコスチュームです。革製の黒いトレンチコートにその場しのぎで作ったマスク、飛行士のゴーグル…このスーツは間違いなく注目の的になります。またスーツがマスクのデザインに合うよう、セーターやジャケット部分にクモをロゴも足しました。
スパイダーマンのコスチュームをいくつかご紹介しましたが、如何だったでしょうか?ローンチ前にSNSでも引き続きコスチュームをご紹介して参りますので、こちらも是非チェックしてください。スパイダーマンは12月1日、Marvel’s Avengersに参戦します – 配信後、皆様のスクリーンショットもお待ちしています!